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ドローンネット社の破産から学ぶ

2026年2月11日

「理解できない投資を避ける」という最も重要な原則と、401Kという選択

ドローンネット社の破産は、「仮想通貨」「マイニング」「成長産業」などの言葉に注目が集まりがちですが、もっと本質的な教訓があります。

それはとてもシンプルです。

中身が理解できないものには、投資をしない。

これは投資家だけでなく、経営者にとっても極めて重要な原則です。

なぜドローンネット社の投資スキームは危うかったのか

ドローンネット社が展開していたマイニング投資モデルは、

・マイニング装置を購入
・会社が運用
・収益を分配
・将来買い戻し

という仕組みでした。

一見すると合理的に見えます。

しかし実際には、

・どこに機械が設置されているのか
・稼働率はどうなっているのか
・電気代はいくらかかっているのか
・本当に収益は出ているのか
・価格が暴落した場合どうなるのか

これらを自分の言葉で説明できた人はどれくらいいたでしょうか。

「分からない投資」は、ハイリスクではなく“測定不能リスク”

投資の世界ではよく「ハイリスク・ハイリターン」と言います。

しかし本当に怖いのは、

リスクの大きさすら分からない投資

です。

中身が見えない投資では、

・どこで損失が出るのか
・最大でいくら失うのか
・誰が責任を負うのか

これが分かりません。

つまりこれは

高リスクではなく「未知のリスク(アンノウンリスク)」

なのです。

経営者はすでに十分リスクを取っている

経営者はすでに、

・自社株
・事業
・借入
・人材
・評判

人生の大半を一つの事業に集中投資しています。

その上で、さらに

「仕組みがよく分からない投資」

を個人資産や退職金、会社資金で行う必要があるでしょうか。

401Kとの決定的な違いは「透明性」

ここで401K(企業型確定拠出年金)と比較してみます。

401Kは極めてシンプルです。

項目 401K
何に投資? 投資信託
収益源は? 株式・債券市場
コストは? 全て開示
資産の所有者 従業員本人
会社が倒産したら? 影響なし
損失の最大値 投資額まで

すべて見える化されています。

だから、

・経営者が理解できる
・従業員に説明できる
・リスクを計算できる

制度として成立します。

401Kは「儲け話」ではない

401Kは派手ではありません。
10倍にもなりません。
SNSで自慢もできません。

しかしその代わり、

・法制度で守られている
・収益構造が単純
・長期・分散・積立が自動
・損をしにくい設計

になっています。

これは、

「増やすための投資」ではなく、「損しないための投資」

と言えます。

今回の破産から得られる最大の教訓

ドローンネット社の件が教えてくれるのは、これです。

成長産業かどうかは重要ではない。
利回りが高いかどうかも重要ではない。

理解できるかどうかが、すべてである。

仕組みを説明できない。
収益構造を紙に書けない。
最悪の損失が想像できない。

その時点で、それは「投資」ではなく投機です。

まとめ

経営者にとって本当に必要なのは、

・一発逆転の儲け話ではなく
・長く続く会社
・従業員の安心
・自分自身の資産防衛

です。

401Kは地味ですが、

「理解できる」「壊れにくい」「説明できる」

という3つをすべて満たす、数少ない制度です。

今回の破産事例は、
401Kの価値を改めて浮き彫りにした出来事とも言えるでしょう。