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iDeCo・中退共・401K(企業型DC)
結局どれを選ぶべきなのか?経営者向け整理

2026年2月4日

「iDeCoがいいと聞いた」
「中退共を入れておけば安心?」
「401Kって結局なにが違うの?」

制度の名前は知っているけれど、
違いがよく分からないまま導入している会社も少なくありません。

今回は、
経営者目線での制度比較を、できるだけシンプルに整理します。

まず大前提:目的が違う

この3つの制度、
実は目的がまったく違います。

制度 主な目的
iDeCo 個人の老後資産づくり
中退共 退職金の準備
401K(企業型DC) 人件費・福利厚生の設計

ここを混ぜて考えると、
「なんとなく良さそう」で失敗します。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

特徴
個人が加入する制度
・掛金は個人負担
・節税メリットが大きい

よくある誤解
「iDeCoをやっていれば会社の制度はいらない」
これは別物です。
iDeCoはあくまで
個人の判断・個人の責任で行うもの。
・会社の人件費設計
・採用・定着
・福利厚生の差別化
これらには、直接関与しません。

中退共(中小企業退職金共済)

特徴
退職金専用制度
・掛金は会社負担
・運用は国が行う

向いている会社
・退職金を「貯めるだけ」でいい
・シンプルさを重視したい
・社員数が少ない

注意点
・インフレに弱い
・掛金の柔軟性が低い
・途中変更がしにくい

「とりあえず退職金を用意したい」
には向いていますが、
人件費コントロールには不向きです。

401K(企業型DC)

特徴
会社が制度を用意
・掛金設計に自由度がある
・運用は社員自身が行う

よくある誤解
「401Kは投資でリスクが高い」
実際は、
運用商品をどう設計するか次第です。
・元本重視も可能
・分散投資も可能
・教育・説明で理解度が変わる

制度そのものが危険なのではありません。

経営者目線での決定ポイント

制度選びで大切なのは、
どれが得か?ではありません。

見るべきはこの3点です。

①人件費をコントロールしたいか
・YES → 401K
・NO → 中退共

②社員の将来設計まで考えたいか
・YES → 401K
・NO → 中退共

③個人に任せたいか、会社として示したいか
個人 → iDeCo
会社 → 401K / 中退共

制度は「足し算」ではなく「役割分担」

実務では、

・退職金:中退共
・資産形成:401K
・個人の上乗せ:iDeCo

と、併用している会社もあります。

重要なのは、

「なぜ、この制度を使っているのか」
を説明できること

です。

なんとなく選ぶと、後で困る

制度は一度入れると、
簡単には変えられません。

・社員説明が大変
・規程変更が必要
・信頼にも影響する

だからこそ、

・今の会社規模
・これからの成長
・人材戦略

を踏まえた設計が必要です。

まとめ

・iDeCo:個人の制度
・中退共:退職金を貯める制度
・401K:人件費と福利厚生を設計する制度

どれが正解かではなく、
「どれが今の会社に合うか」

が答えになります。

制度の選択は、会社ごとに正解が違います。
「うちの場合、どれが合うのか?」
その整理から一緒に行うことも可能です。
お気軽にご相談ください。