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医療・介護業界こそ必要な発想
「自分が稼ぐ」だけでなく「お金にも稼いでもらう経営」へ
――401Kが“待遇改善の次の一手”になる理由

2026年1月21日

医療・介護の経営者の方で、こんな思いはありませんか?

「人手不足が深刻」
「忙しいのに利益が出ない」
「職員の給料を上げたいが原資がない」
「辞められるたびに現場が崩れる」

これらは経営努力の問題ではありません。

医療・介護という産業構造そのものが、“報われにくい設計”になっているのです。

需要は増え続ける。でも所得は上げにくい

医療・介護業界には次の特徴があります。

• 需要は確実に増える(高齢化)
• 価格は公定価格(診療報酬・介護報酬)
• 人件費比率が高い
• 利益率が低い
• 値上げができない

つまり、

「忙しくなるほど儲からない」

という、極めて特殊な業界です。

これは経営者の能力の問題ではなく、制度上の制約です。

社会的価値は最大。でも市場評価は低い

医療・介護職は、

• 命を守り
• 家族を支え
• 地域を維持する

まさにエッセンシャルワーカーです。

それにもかかわらず、

給与水準は全産業平均を下回りやすく、
将来不安が大きい。

このギャップが、離職・人材不足・現場疲弊を生んでいます。

賃上げが難しいなら、発想を変える

ここで重要なのが視点の転換です。

報酬は「月給」だけではありません。

給与
+ 退職金
+ 年金
+ 長期資産形成
= 生涯所得

つまり、

人は「働いて稼ぐ」だけでなく、
「お金にも稼いでもらう」ことができる

という発想です。

この仕組みを会社の制度として実装できるのが、企業型401K(企業型DC)です。

401Kは「逆転」ではなく「是正」の制度

401Kは、

「金融で一発逆転する制度」
ではありません。

本質はこうです。

医療・介護という産業構造が生む
“所得の不利”を、
時間・税制・複利・制度でゆっくり補正する仕組み

• 投機ではない
• ギャンブルではない
• 一部の人だけが得をする制度でもない

働く力 × お金の力を組み合わせる制度です。

医療・介護経営における現実的メリット

① 給与を大きく上げずに待遇改善できる
(選択制DCなら社会保険料の最適化も可能)

② 離職率の低下
「ここで働き続けた方が老後が安心」という見える将来

③ 採用で選ばれやすくなる
求人票に書ける“本物の福利厚生”

④ 退職金準備の平準化
突発的な資金流出を防止

⑤ 処遇改善加算との相性が良い
「今の制度」を活かしながら導入可能

金融の正しい使い方

金融には2種類あります。

上から吸い上げる金融
投機・中抜き・短期利益

下から支える金融
年金・保険・共済・401K

401Kは明らかに後者です。

医療・介護という“社会インフラ”を、
金融で下から支える仕組み

それが本来の役割です。

医療・介護経営者へのメッセージ

もしあなたの法人が、

• 社会的責任が重く
• 利益率が低く
• 人材定着に悩み
• 賃上げが難しい

のであれば、

「給与だけで報いる経営」から
「人生全体で報いる経営」へ

一歩進む時期かもしれません。

従業員に

• 働く収入
• + お金が働く収入

2つのエンジンを持たせる。

これは福利厚生ではなく、人材戦略であり経営戦略です。

まとめ

医療・介護業界が抱える低所得は、
個人の努力不足ではなく、産業構造の問題。

だからこそ、

金融所得で「逆転」させるのではなく、
制度で「是正」する。

さらに言えば、
「自分が稼ぐ」だけでなく、
「お金にも稼いでもらう」

これが、これからの医療・介護経営の新しい標準です。

401Kは制度ではありません。

人が辞めない組織を作るためのインフラ

です。