Blogブログ
経済のすべてを知ることはできない 〜それでも投資できる理由〜
2025年8月18日
投資を始めようとする人からよく聞く声があります。
「経済や株のことを全部理解しないと危ないのでは?」
「世界情勢も企業の決算も詳しく知らないと、投資なんて無理ですよね?」
実際、ニュースや専門家のコメントを追いかければ追いかけるほど、情報の多さに圧倒され、不安になるものです。
しかし結論から言えば、経済のすべてを知る必要はありません。
むしろ、それを目指すのは不可能です。
1. 経済は「無数の要因」で動いている
経済や市場を動かす要因は無数にあります。
• 消費者の気分や購買行動
• 企業の戦略や決算発表
• 政府や中央銀行の政策
• 戦争や災害などの突発的な出来事
これらが複雑に絡み合って、株価や景気は揺れ動きます。
もし「すべての要因を正確に知ってから投資しよう」と考えるなら、永遠に投資は始められません。なぜなら、人類がどれだけ技術を発展させても、未来を完全に予測することはできないからです。
2. 個別の動きは読めなくても「全体の流れ」は見える
株価を毎日見ていると、大きく上下しているように見えます。
ある企業の株は急落し、別の企業は急騰する。ニュースに一喜一憂してしまうのも当然です。
しかし、長期で見ればどうでしょうか。
歴史的に、市場全体(株式市場)は経済成長に伴って上がり続けています。
• 1980年代のバブル崩壊
• 2008年のリーマンショック
• 2020年のコロナショック
大きな下落は確かにありました。けれども、それらを乗り越えて長期的には成長を続けています。
つまり、短期の動きは不確実でも、長期の流れには確かな方向性があるのです。
3. 投資で大切なのは「確率に身を置く」こと
経済のすべてを知ることができないなら、投資はギャンブルなのでしょうか?
答えは「いいえ」です。
投資には統計的な傾向があります。
• 長期的には株式市場は右肩上がり
• 短期的な値動きは予測困難
• 分散すればリスクは下がる
これを踏まえると、投資家がやるべきことはシンプルです。
**「確率的に有利な立場に立ち続けること」**です。
4. 具体的な戦略
未来を完全に知ることはできない。
でも、だからこそ有効な投資法があります。
• 積立投資(ドルコスト平均法)
→ 相場が高い時も安い時も同じ金額で買い続ける。結果的に平均購入単価を下げられる。
• インデックス投資
→ 個別企業の未来を読むのは難しいが、世界全体の成長に乗るのは可能。市場平均に連動するファンドを選べばよい。
• 長期・分散投資
→ 一つの資産や一つの国に依存せず、時間も対象も広げることでリスクを平準化できる。
これらはすべて「未来を当てにいく」のではなく、「不確実性を味方にする」考え方です。
5. 経営の視点でも同じ
これは企業経営にも似ています。
• 新しい事業を始めるとき、すべての情報が揃うことはありません。
• 完全に未来を見通せるなら、誰も失敗しません。
• 不確実性の中で、確率的に成功しやすい選択肢を選ぶのが経営者の役割です。
投資もまったく同じで、「情報の不完全さ」を前提にしながらも、勝ちやすい方向に賭け続けることが肝心なのです。
まとめ
• 経済のすべてを知ることはできない
• しかし、全体の流れは見える
• 投資で大切なのは「未来を完全に予測すること」ではなく「確率的に有利な立場に立ち続けること」
• 積立・分散・長期投資は、そのための有効な手段
市場は日々揺れ動きます。
けれども、その全てを追いかける必要はありません。
私たちがやるべきことは、未来を読み切ることではなく、未来に参加し続けることです。