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理解しようとせず、まず受け入れる──401Kという“わからなさ”との付き合い方
2025年5月6日
「よくわからないから、やらない」
世の中には、そんな理由で後回しにされている大切なことが、たくさんあります。
そして、その「よくわからないもの」の中にこそ、私たちの未来を支える力が眠っていることがある。
私は、401K(確定拠出年金)という制度にも、そんな一面があると感じています。
■「わからないから不安」は、ごく自然な反応
401Kの話をすると、こんな声が返ってくることがあります。
「難しそう」
「投資って、リスクあるんですよね?」
「うちの社員にちゃんと使いこなせるかな…」
すごくよくわかります。
税制、年金、資産運用…いろんな要素が組み合わさった制度ですから、はじめから完璧に理解しようとすると、たしかにちょっと腰が引けます。
■でも、「まず受け入れる」という選択もある
ここで提案したいのは、
理解しようとする前に、まず“受け入れてみる”という姿勢です。
たとえば会社で401Kを導入したとしましょう。
最初は社員も「よくわからない」と感じるかもしれません。
でも制度が整い、給与からの掛金が始まれば、本人が気づかないうちに未来の準備が静かに始まっているんです。
わかってなくても、仕組みは動き出している。
これって、少し“禅”に近い感覚かもしれません。
「理解してからやる」のではなく、「やっているうちに、わかってくる」。
そういう生き方だって、ありじゃないでしょうか。
■401Kがもたらす“静かな変化”
401Kを導入した企業では、社員の意識に少しずつ変化が生まれます。
「今の給料」だけでなく「将来の生活」にも目を向けるようになる
お金や投資に対して、自然と学びの意識が芽生える
経営者自身も、退職金や経費戦略を見直すきっかけになる
これは、理解しようと構える前に“場”を整えたことで生まれる、目に見えにくいけれど確かな変化です。
■理解は、あとからついてくる
繰り返しになりますが、401Kを始めるのにすべてを理解している必要はありません。
実際、最初から制度の全貌をつかんでいた企業など、ほとんどないと思います。
でも、まず一歩踏み出した会社だけが、将来の安心を少しずつ手にし始めています。
導入後に、「ああ、こういうことだったのか」と理解が深まっていくケースは、本当に多いのです。
■まとめ
「理解しなければ動けない」のではなく、
「動いたから、理解できた」。
そんな401Kの始め方があってもいい。
むしろ、今の時代にはそんな“理解しようとしない勇気”こそが、未来をつくる力になるのかもしれません。