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401Kは、「知らないもの」と出会うチャンス
2025年4月14日
企業型401K(確定拠出年金)の制度では、社員一人ひとりが「自分の退職金をどう運用するか」を決めることになります。
会社が掛金を出してくれる制度であり、税制メリットもある、とても合理的な仕組みです。
でも、401Kの本質は、それだけではありません。
人生のなかで初めて「自分の未来に投資する」経験になる、という点がとても大きいのです。
そこでは、必ず「知らない商品」「わからない世界」との出会いが生まれます。
異質なものに出会うと、世界の見え方が変わる
たとえば——
• 医療系の企業に投資をすれば、医療制度や製薬技術に目が向きはじめる
• 新興国ファンドに関心を持てば、世界経済の格差や成長戦略に触れることになる
• ESG投資(環境・社会・企業統治)に取り組めば、「企業の倫理」が気になるようになる
投資を通じて、世界との関係性が変わるのです。
お金を通して、自分がこれまで関心を持たなかった問題に、自然と目を向けるようになる。それは、「異質なものを遠ざけない」態度がもたらす変化です。
投資とは、社会との対話である
投資は単なる金融行動ではなく、「まだ知らない何かと出会う」営みだと思います。
私たちはつい、自分にとってわかりやすいもの、慣れたもの、安心できるものだけを選びがちです。
でも、それでは世界が広がらない。投資をするということは、そうした人間的な“開かれた姿勢”が求められるのです。
異質なものに開かれることが、未来への投資になる
人は誰しも、「自分のわからないもの」に対して、無意識に壁を作ってしまいます。
でも、401Kという制度を使えば、その壁を小さく壊していくことができます。
未来のための備えでありながら、
今の自分を広げるための挑戦でもある。
投資を通じて、「世界はもっと多様で、複雑で、面白い」という感覚を手にすることができるのです。
まとめ:小さな一歩が、自分の世界を変えていく
401Kは、税制優遇がある「得な制度」であることは間違いありません。
でもそれだけでなく、私はこうも思うのです。
401Kは、「異質なものとの出会いを促す装置」である。
知らない投資信託をひとつ選ぶだけでもいい。
少しだけ、世界の見え方が変わるかもしれない。
そしてその変化こそが、本当の“資産”になるのではないでしょうか。
異質なものを排除しないこと。
それが、未来に希望を持つための最初の一歩なのかもしれません。