会社選びはDCが決め手？企業型DCのある会社・ない会社の違い

2025年2月12日

転職や就職活動をする際、企業の給与や福利厚生に注目するのは当然のことです。しかし、意外と見落とされがちなのが「企業型DC（確定拠出年金）」の有無。実は、この制度があるかどうかで、将来の資産形成に大きな違いが生まれるのです。今回は、企業型DCがある会社とない会社の違いについて解説します。

企業型DCのある会社の特徴とメリット

企業型DCを導入している会社は、従業員の老後資産形成を重視しているといえます。その特徴とメリットを見ていきましょう。
1. 福利厚生が充実している
• 企業型DCは、会社が従業員の将来の資産形成をサポートする制度の一つ。
• 企業が掛け金を負担するため、社員にとって「もらえるお金」が増える。
• 退職金制度と併用されることも多く、将来の安心感が高まる。
2. 節税効果がある
• 掛け金は所得税・住民税の対象外なので、給与の手取りが増える。
• 運用益も非課税で再投資でき、長期的に資産が増えやすい。
3. 優秀な人材を惹きつける
• 福利厚生が手厚い会社は、求職者からの人気が高い。
• 長く働きたいと考える社員が増え、定着率が向上する。
• 優秀な人材を確保しやすくなり、結果的に会社の競争力が向上する。

企業型DCのない会社の特徴とデメリット

一方で、企業型DCがない会社にはどのような特徴があるのでしょうか？
1. 退職金制度が不透明、またはなし
• 企業型DCがない会社では、退職金の仕組みが整っていないケースが多い。
• 退職時の資金計画を立てにくく、老後の不安が大きくなる。
2. 税制優遇が受けられない
• 企業型DCがない場合、給与として受け取るお金がそのまま課税対象に。
• 将来的な資産形成を考えた場合、不利になる可能性が高い。
3. 人材流出のリスクが高い
• 福利厚生が手薄な会社は、社員がより良い条件の企業に転職する可能性が高い。
• 長く働き続けたいと考える社員にとっては、魅力が減少する。

結論：企業型DCは会社選びの重要ポイント！

企業型DCの有無は、給与やボーナスと同じくらい重要なポイントです。なぜなら、
• 長期的な資産形成に影響を与える
• 税制優遇を受けられる
• 会社の福利厚生の充実度を示すバロメーターになる
転職や就職を考えている人は、企業の福利厚生として企業型DCが導入されているかどうかをチェックすることをおすすめします。長い目で見たときに、企業型DCのある会社を選ぶことで、大きな資産差が生まれるかもしれません。
これから就職・転職を考えている方は、給与や休日数だけでなく、「企業型DCがあるかどうか？」という視点も持って企業を選んでみてはいかがでしょうか？